こういう紹介もたまには面白いでしょうという事で。あんまり頻繁にやる気は起きないですけど。
紹介基準としては、私がもし当該機種のカテゴリ(DACとかプリとかそういうカテゴリ)で探していたら、購入候補の上位に来るだろうという物。
但し、ヤフオクのようにオークション形式の場合は、入札の妨害をあんまりしたくないので、登録されてからある程度滞留期間があるもののみです。
また、これは中古品全般に言える事ですが、どれ程動作チェック済みでも購入後すぐに壊れる可能性は否定できません。
それは、発売されてから年月が経っている製品ほどリスクは上がります。
ですので、故障リスクをあまり許容できないと考える人は、そもそも中古品を選ばない方が良いです。
その辺りのリスクを理解した上で、トラブルが有っても自分で対処する覚悟が無いなら、新品を買ってください。
また、音質が自分に合わなかったなどの責任も当然取れません。
購入する際はあくまでこの記事の内容は参考程度に、ご自身の責任においてお願いします。
1.For Music Company MSB Reference DAC 価格:ASK
これは私自身が購入検討したくとも、恐らく価格的に無理だとは思う商品です。凄く欲しいですけど。
海外でも中古商品が出てくる機会は少ないですが、国内だと猶更少なくかなり稀です。
価格はASKとなっていますのでいくらかは分かりませんが、興味がある人は問い合わせてみると良いでしょう。
2.HALCRO DM8 価格:508,000円
高特性値の製品群で一時注目されたメーカー。開発者が数学と物理学の博士号持ちというのも異色で、そういう面でも話題になっていた記憶があります。
この機種は全入出力において、最大で歪みが-132dB以下(測定限界値以下)という、まさに特性値の化け物。
音質的な評価もかなり厳しい目がそそがれる価格帯(登場時で200万円超)において、しっかりと評価されていたように思います。
発売からは20年程度経つ商品なので、正規で修理対応等が出来るかは不明ですが、その辺りを割り切れるあるいは修理出来る店に伝手があるならば、結構試す価値のある面白い製品だと思います。
プリに関しては、新しい製品ほど音が良いかと言うとそういう訳でも無かったりすることが多いので、こういう中古を音質の点から狙うのは有りだと考えています。
ヤフオクに初登場時は64万円程度でしたが、結構長く滞留していて約50万円程度まで下がっているので、結構狙い目な気がします。
3.Daniel Hertz M6L 価格:500,000 円
マークレビンソン氏設計のプリアンプ、発売は2014年ごろの製品です。
上記アフロなお店で私が見つけた当初は中古で90万円程度で販売されていたと記憶してますが、長い間売れておらずついに50万円まで下がりました。
接続がアンバランスのみという面は有りますが、そこが許容できるなら結構良い選択肢なのではと感じます。
音については設計者がマークレビンソン氏ですし、実際の音についても調べる限りレビンソンの系譜という事なので、未聴でもある程度信頼をおいて良いのではないかと。
なお、ヤフオクでも販売されていますが(セラーは一緒)、そちらで買うと1割高いので、買うならアフロオーディオのショップから直接買いましょう。
因みに、何かと事後対応に色々と言及されがちなお店ですので、その辺りも覚悟して買いましょう。
4.Meitner Audio MA1 価格:230,000円
Meitner Audioは、EMM Labsと創立者は同じです。恐らくMeitner Audioはコンシューマ市場、EMM Labsはプロ市場が主な対象という違いでしょうか?
PCM信号もDSDにアップサンプリングされ、独自設計のディスクリート回路でDA変換を行う機種です。
EMM LabsもMeitner Audioも定評があるので、音質的にはある程度信頼できると思います。
私が以前に概ね100万円超のDACを探していて、最終的にDA-N5を購入した時の一番最初の頃に候補の一つでもありました。
DACはある程度デジタル領域が大きく新しい製品が有利な面があるとは言え、アナログ領域もかなり大きなウエイトを占めます。
その為に、古い製品が新しい製品に対して、価格の差があっても全く敵わないかというと割とそうでも無かったりします。
個人的に定価で100万円を超えるかどうかで音質や設計に関して結構大きな境界があると感じるので、多少古目の製品とは言えその世界を体験してみたいならば中々良い選択肢となるのでは。
但し、デジタル領域で故障があると修理が困難である可能性が高くなるので、その辺りは覚悟が必要です。