最近ウェブ上でのオーディオに関する情報収集、特に音質関連について、以前よりもはるかに難しくなったと感じています。
一つには情報発信の場がX中心になって簡易的なレビューが増えたというのもあるんですが、それ以上に短所を指摘するレビューを書く人が目に見えて減ったという点があります。
中には、製品の良い点に目を向ける事が大事だと、最初から短所を指摘しないことを宣言している方もいます。
私は、製品の長所しか書かないレビュアーのレビューを基本信用していません。
もちろん時に、あまりに製品の完成度が高くて、文句をつける所が見当たらないという事はあるでしょう。
けれどそんな製品は極めてまれで、余程の傑作でもない限り、何らかの短所はたいていの製品は持っているものです。
そして、そういった何かしらの短所を持つ製品に対して長所しか書かないレビュアーが、短所に気付けなかったのか気付いたけれど書かなかったのか、判断する術がこちらにはありません。
だからこそもしそういったレビュアーを参考にするならば、安全を取ってその内容をかなり割り引いて見るしかありません。
結果として、書かれている長所についても疑いの目を向けざるを得ず、なら最初から参考にしないほうがまだマシとなってしまうんですよね。
SNSでの発信が中心になってきているとなると、炎上リスクも高まっているでしょうから、以前よりも批判的な内容を書きにくくなっているという事はあるでしょう。
また、最近では批判することをただケチをつけている、文句を言っているという風にしか捉えられない人や、誹謗中傷との違いが理解できない人も一定数存在します。
それゆえに、自らのリスクを考えれば猶更批判的な意見を書かないほうが良いと考えるのも、ある程度は仕方の無いことかもしれません。
けれど、私はどんな分野でもそうだと思っていますし何度か書いてもいますが、批判が無いもしくは許さないような界隈はほぼ間違いなく腐ると考えています。
製品に対して批判的な意見を言う事は確かにしんどいです。より自らの見識や能力を問われることにもなりますし、反感を買うことも避けられないでしょう。
それでも、本当に自分が好きで存続してほしいと思う界隈なのならば、批判することを恐れるべきでは無いと思っています。
むしろそういった批判的な意見を言う人が居なくなった時こそが、終わりの始まりだと言っても良い位なのですから。