Xの方でもポストしたのですが、Cayin C9を購入しました。
以前の東京での試聴記でも書いたように、ポータブル環境の構築については一段落と判断していました。
ですので、C9についても概要を知ってはいましたが特に狙っていた訳ではありません。
ただ、結構お値打ち品が中古であって、その価格の理由が私にとってはノーダメに近かったので、割と好物件だったのがまず最初のきっかけ。
そして、それでちゃんと仕様などを確認したらヘッドホンパワーアンプモードがあって、結構面白そうだと思ったのが背中を押しました。
なお、最終的に以下の点が気に入って購入しました。
1.純アナログのポータブルアンプであり、フルディスクリート構成である事
2.ヘッドホンパワーアンプモードがある事
3.バッテリーが18650で、調達及び交換が極めて容易である事
Cayinに対しては、以前のポタフェスで試聴したHA-300初代や購入したN8 Brass Blackから、音作りに割と信頼が置けると感じていたメーカーです。
そういうった諸々の理由とともに、色々と遊べそうだと感じた事もあり購入に至った訳です。
目下の一番の興味はヘッドホンパワーアンプモード、これを据置で上流をガチ構成にしたらどこまでついてこれるか?という点。
現状では、ヘッドホンパワーアンプはDVASかMSB、あるいはオジスペ(一般販売されてるかは知らないけど)位しか国内では選択肢が無く、最低でも100万からみたいな世界です。
厳密に言うと他に選択肢が無い訳じゃないんですが、そちらの手段もそれなりにハードルがあり、やはり気軽に踏み込める状況ではありません。
もしある程度据置の上流についてこれる能力があるなら、結構面白い選択肢になると思うのです。
そして、仮に上記の事が良い結果にならなかったとしても、ポータブルの純アナログアンプですから、仕様的に腐りにくいのでそれはそれで大きな問題では無い。
普通にポタアンとして活用すれば良いだけですし、バッテリーも18650は汎用規格なので調達が容易なのもまた良し。
最近のDAPに関しては、試聴したり手持ちのN8 BBの音を確認する限り、アンプ側の能力があまり高くないかなと感じたりもしていたので、そこを補強出来たと思えば悪くありません。
因みに、取り敢えずの動作確認としてN8 BBからラインアウト(バランス接続)で繋いでみましたが、音質はポータブルとしては結構良いラインに来ているけれど、据置代替と考えるにはちと厳しいという感じでしょうか。
取り敢えず駆動力自体はあまり要らない(その代わりシステムの総合力が問われる)Focal Utopiaで確認しましたが、色々と限界が見える音です。
ここからヘッドホンパワーアンプとしての能力や、細部を詰めた時にどこまで行けるのか等、色々と確認していきたいと思います。