日記 ポタ環境を真剣に考える

 先日の記事で書き忘れたのですが、ポタ環境をちゃんと整備するというのも課題ではあるなという事で。
 とは言え、実際に使う頻度は非常に少ないので優先度は低いのですが、ここをしっかりしておかないとイベント等での試聴でも色々と支障を来すので、実際に購入する時期はともかく情報収集だけはしておきたいなと。
 取り敢えず、条件は以下の通り。

 

1.持ち出す機会は大して無いので、モバイル性は犠牲にしてもかまわない。極論、トランスポータブルであればよい。
2.ヘッドホンアウトがそこそこ優秀な事が望ましいが、どちらかと言えばラインアウトやデジタルアウトの性能が欲しい。
3.流石に使用頻度が低い物で、最上位クラスまで投資するのはちょっと割に合わない。10万前後が望ましく、出せても20万円前後まで。

 

そして、情報収集した結果次の機種が良さそうだなと感じました。

1.Shanling H7
 登場時から注目していた機種で、個人的にポータブル環境としては最も合理的だと感じる機種。
 新品でも10~11万円、中古ならば7万円台も視野に入るなど、お財布にもそこそこ優しい。
 ヘッドホンアウトの駆動力は据置の重い機種を駆動は流石に苦しい様ではあるものの、それ以外はかなり評価が高い。私自身重い負荷を駆動する様な用途では考えていないので、特に問題ではない。
 むしろ問題と言えそうなのは仕様を確認する限りデジタルアウトがない事。これがイベントでの試聴ではネックになる可能性がある。RCAでのラインアウトがあるので殆どの場合は大丈夫だと思うが、ほんの少しだけ不安が残る。
 とは言え、価格、機能、性能のバランスが極めてよく、現状で購入候補1位。

 

2.Astel & Kern Acro C1000T
 2023年3月頃の登場と比較的新しい機種。
 これはモバイルとは言えないほど大きく重く、トランスポータブルな機種として考えるべきであろう。
 価格的にも新品だと30万円前後と検討対象外、中古で23万円前後と、初めて検討範囲に入る。考えられる出力は全て揃っており、何とminiとは言えXLRのラインアウトまである。勿論デジタルの出力も完備。
 DACはESS9039M PROをデュアルで搭載と、かなり新しめの設計。勿論チップだけで音質が決定される物でもないが、少なくとも前機種のAcro C1000よりは理にかなった設計と感じる。
 アンプは真空管半導体、ハイブリッドが選択できる方式だが、個人的にはマイナスポイント。ただ、大出力のヘッドホンアウトなので、重い負荷のヘッドホンの駆動も行けそうではあるのは長所。
 今の所購入候補と言えど流石にかなり買う確率は低い。後継機種が登場し、更に中古価格が下がればワンチャンあるかもしれない。
 これぐらい機能が豊富だと、自宅で据置としても色々と遊べそうなのは利点ではある。
 逆に言えば、これ位振り切ったり高機能な機種で無いとH7で良いとなってしまうので、こんな尖った機種しか候補に残らなかった。

 

3.Astel & Kern Acro C1000
 前述のAcro C1000Tの前機種にあたる。基本的にはAcro C1000Tと似通っているが、設計自体があまり好きなタイプではない。
 その一番の理由はES9068ASをクアッド搭載という点。私は、回路のパラレル化は据置のハイエンドの領域ならばいざ知らず、低価格帯では基本的にするべきでないと思っているし、それがポータブル機ならば猶更である(大きさに制限がある為)。
 まあそれでも2パラならまだ分からなくも無いけれど(左右分離のメリットがある)、流石に4パラはやり過ぎだと思う所。
 とは言え、大出力のヘッドホンアウトがあるなど見るべき所も多く、またAcro C1000Tが登場したからか、中古価格もかなりこなれていて10万円を切っている。
 基本的にShanling H7で良い気はするし、デジタルアウトを考慮すると言ってもそれだけの為にこれを選ぶというのも何だかなと言う気もするが。

 

4.Fiio M17
 モバイルでデジタルアウトを重視するならワンチャンあるか?という感じ。
 とは言え、kanata氏のレビューを見る限り相当に制限もつきそうであるため、ぶっちゃけ私の求める用途としてはあまり適していなさそう。

 

 今のところこんな感じでしょうか。
 やはり、改めて色々と調べてみても、Shanling H7の設計はかなり練られていて、殆どの機種はH7で良いよね、となってしまいました。
 唯一の欠点はデジタルアウトなのですが、それでもなお優位性は揺らがないなあと。
 後継機種とか上位機種でデジタルアウト可能な物が出たら完璧なのですが、流石にそれは皮算用が過ぎますかね。
 とは言え、やはりすぐに必要という物でも無いので、情報収集だけは怠らないようにしつつ、気長に考えていきたいと思います。