日記 最近気になったニュース final D7000、Lumin、S.M.S.L SHX

 時折書いている時事ネタの記事です。

 

1.Final Audio Design D7000の発売日が決定

www.phileweb.com

 記事はPhilewebより。
 内容を見る限り、D8000の下位機種あるいはセカンドベスト的な位置付けでは無く、性格違いの同等機種という位置付けの様。とは言え、D8000の次に出したD8000 PROの名前と立ち位置のちぐはぐさに続き、何とも分かりにくいネーミングだとは思いますが。
 X9000がまだ不明な部分が多いのではっきりとは言えませんが、多分BeyerのDT770/880/990の関係性に近いのではないかと。まあ、D8000とD7000が兄弟機、X9000は更に上のグレードという可能性も高いですが。
 個人的に最も気になったのは、能率が89dB/mWしか無い事。Hifiman SUSVARAやHE-6seと比較すればまだ幾分マシですが、初代HE1000(90dB/mW)よりも少しだけ低く、かなり駆動には骨が折れそうだなと。
 ここまで能率が低いと、適切な音量を取れるかどうかという次元ですら相当な足切りスペックなので、購入を検討している人はそこも考慮に入れましょう。
 いや、このクラスのヘッドホンを検討する人ならそれなりのヘッドホンアンプを持ってるだろうと思うかもしれませんが、それなりのヘッドホンアンプですら割と苦労する能率なのですよ。
 HE1000初代やHE-6初代(能率83.5dB/mW)を使った経験からすると、恐らく出力最大1w程度のアンプでは音量を取ること自体かなり厳しい筈。2w辺りでもまだ不安で、出来れば4w程度は欲しい気がします。
 とは言え、カタログスペックの出力数は実体を表していない事もあり、スペック通りの出力が実際に得られない場合もあります。そうで無くとも、ボリューム最大付近で使うというのはあまり良くないので、やはりそれなりに余裕は欲しい所。
 その上、音量が取れる事と適切に駆動できる(音質を引き出せる)かどうかは更に別問題なため、中々アンプ選びに難儀しそうな機種だなと思いました。
  当時よりもハイパワーかつクオリティの高いヘッドホンアンプの選択肢が増えている事は救いですが、それらは軒並み高価(しかも多くは値上がり中)なのがやはり辛い所。 Violectricの製品の価格が大幅に上がったのが痛い。
 最近は平面駆動型でも大分能率が上がって来て、初期の製品群の様な苦労は無くなってきたと思っていたのに、またこの問題かよというのが正直なところ。
 と言いますか、D8000では98dB/mWと悪くない能率なのに、D7000はどうしてこうなった。
 ここまできて単なる誤植(98と89の入力ミスとか)だったら笑いますが、その方がまだ色んな人が幸せになれそうです。

 

2.Luminの取り扱いがブライトーンから完実電気へ

online.stereosound.co.jp

 記事はStereo Sound Onlineより。
 私自身もLumin S1を使っているので気になった記事。どうやら、サポートも全て完実電気へ移管されるようです。
 最近完実電気が精力的に活動しているなあという印象。それとも、もう代理店業務を担えないところが増えているのか……
 同日に発表されたLumin D3についても、最近の為替を考えれば価格はかなり頑張って抑えていると思います。
 Warwick Audioの取り扱いの移管とBRAVURAの取り扱い開始も記憶に新しい所で、個人的にはかなり好印象。
 ……この調子でKennertonもどうですか?

 

3.S.M.S.L SHXが海外で発売される
 SHENZHEN AUDIOで見つけた、新しいヘッドホンアンプ。多数のオペアンプ(80個)をパラレルで使うという、同社のフラッグシップのヘッドホンアンプVMVと思想は同じ系譜。
 但しこちらは、ボリュームが抵抗+リレーで構成されている模様。品質にもそこそこ拘ってそうで、単純な下位機種とも言えない感じはします。
 仕様については、中華のアンプ恒例の中々いかつい数字が並んでいますが、それが音の良さに繋がっているかどうかは不明。
 使用されている画像は恐らくはめ込み画像なのでしょうが、ヘッドホンのバランスアウトのXLRが3ピン×1なのはご愛敬(実機は恐らく4ピンXLR)。
 一度聴いてみたいとは思うものの、流石に買ってまで確かめるには厳しい金額。
 以前のTopping A90の時は未知が大きかったので買ってみましたが、やはり資本主義の壁は厚いと確認した今となっては流石に……ね。
 まあ、どこかで聴ける機会が有れば試してみたいとは思います。