日記 次の研究課題、オーディオPCの構想

 今の所はポタ環境の整備が一番優先順位が高い訳ですが、据置も含めて色々と考えています。
 ですが、これまではいまいちピンとくるような物が思いつかず、どうするか割と悩んでました。
 まあ、いずれはトランスパッシブプリの導入、第一候補としてはPhasemationのCM-2200というのはあるのですが、これはまだまだ先の話。
 他にはヘッドホンでそろそろメインの更新を考えなければならなくなってきましたが、出来れば次の世代が出そろうまで待ちたい。
 今の所、新世代と言えそうなのはSusvara Unveiled位ですからね。

 そんな事をつらつら考えつつ、やっぱりオーディオPCをちゃんとガチるしかないかな、とある程度覚悟を決めました。
 今の所、明らかに手が入っていないところでもあり、改善効果が大きく見込めそうな所でも有りますので。
 個人的にはメイン使用のPCとオーディオPCを分けるのはあまり気が進まないのですが、情報を調べる限り避けては通れ無さそう。
 Winでやるならプロセスカットが必要そうですし、Roon RockとかLinuxのオーディオディスリビューションを導入なら、それこそ専用にならざるを得ない。
 Winで汎用性を確保しようとすると、ぶっちゃけ今とあんまり変わらなそうじゃね?という懸念もあり、やるならちゃんとガチらないと駄目そうだなと。
 とまあ、ここまでは割と前にたどり着いていた結論ではあるのですが、それでもいまいち気が進まず、出来ればもう少し魅力的な何かが欲しいなと先延ばしにしていました。
 それが、ここ最近これは結構面白そうだという案を思いつき、本格的に準備に移る事にしました。

 まず、取り組むのはNUCやそれに類するミニPCを用いたオーディオ専用PCの亜種になると思われます。
 この手法は、最新のミニPCが高性能化したのを生かし、更にWinのプロセスカットを詰めてオーディオに特化させる、というのが私の理解です。
 そして私の構想は、ミニPCの代わりにゲーミングUMPCを使うという物。製品としては、第一候補はLenovo Legion Go、同種の機種としてはASUS ROG Allyとかも良さそうかなと。
 これらの機種の構成は、最近の高性能ミニPCと殆ど一緒で、違いはSoCのGPUスペックが高められている事やメモリの高性能化、ディスプレイ一体型である事、バッテリーを内蔵している事、そしてデフォルトでゲームを操作するためのパッドが組み込まれている事等です。
 ですが、Legion Goはパッドを分離できるので、本体だけの状態に出来る点が第一候補になった理由です(Rog Allyは分離不可)。
 この機種ならそもそも最初からディスプレイが一体になっているので別途用意する必要が無く、設置スペースも最小限かつある程度自由に出来ます。メモリやSoCについては強化なので、それはそのままオーディオPCとしても生きる変更のはず。
 消費電力の点で見ても良質な電源の準備は結構楽そう(ポータブル電源が直流のまま利用できる)ですし、そもそもゲーム用途なので、後々の外付けGPUの利用もしっかり考慮に入れられています。
 採用されているOSはWin11なので、現在のTuneBrowserがそのまま利用できますし、RoonやRoon Rockに移行するのも問題が無い。

 そして何よりもこの構想で魅力的なのは、ディスプレイ一体型でバッテリーも内蔵しているので、その気になればトランスポータブルと言える範囲で外に持ち出せるという事。
 内臓バッテリーだとGPUの性能が抑えられるのでそのままとはいきませんが、それでもほぼ変わらない状態でポタ環境を構築できます。
 なお、バッテリー内臓を生かして据置でもバッテリー駆動するという手法も取れるために、高性能電源を用意できていなくとも、そこそこちゃんとした電源環境で動かせます。
 まあ、それだと先述の通りGPU性能が制限されるようなので、その状態が本当に良いかどうかは検証必須でしょう。
 話を戻して、これなら後はポータブルDACアンプを用意すればいいので、現状ではちょっと検討しにくいと感じていたHugo2もかなり有力な候補に出来ます。
 ディスプレイが大きい為にサイズ的には結構ありますが、重さは650g前後と、最近のゴツイDAPと比較すれば大して変わりません。内臓ストレージが大容量でSDカードに頼らずとも充分であるというDAPには無いメリットもあります。
 ゲーム機として使うには結構不安定な面もあるようですが、そもそもオーディオPCとして使うなら全く関係が無い。何しろ、全部削除しますからね。
 これはメインで使うPCとしての汎用性は持たせられませんが、別の意味で汎用性を持たせられる選択肢であり、以前から感じていたオーディオ専用PCの冗長的な面がかなり緩和される様に思うのです。

 私は今のところまだポータブル環境をちゃんと築いていませんが、それでも情報収集をしていると結構これじゃない感を感じる事が多いです。
 少なくとも、今のDAPに関しては、音質追及という意味ではハイエンドの領域ですら結構搦め手が多く、王道で真っ向勝負の製品はとても少ないと感じています。
 近年のオーディオPCの情報を集めていると、送り出し側の演算能力は結構重要な事が共通理解になってきていると思うのですが、特にその点で見れば弱い製品が多いなと。
 そこはバッテリーとの兼ね合いもあるので、難しい所があるのは理解しますが……
 また、殆どのDAPAndroid OS又はその亜種で、これだと必然的にArm系のSoC採用になるために、その点から見ても送り出し側の能力は結構限界が有りそうに見えます。
 据置においてDAPをデジタルの送り出し母艦にするのは結構弱いとされているのも、この辺りに理由があるのでは無いかと考えています。
 そこも含めて検証できれば面白そうだなと感じています。

 という訳で、一粒で二度おいしいどころか、それ以上に色々とやれる事、楽しめる事が有りそうで、俄然意欲が湧いてきました。
 近い内に準備を整えて、色々と取り組んでいきたいところです。