日記 PCに関する与太話的な何か

 最近Audio PCを組むために色々と注文した訳ですが、これはまあ取り敢えずの第一歩という位置付けです。
 ある程度のコストパフォーマンスを追求しながら、専用PCを運用する経験を積むための物であり、これで終わりではありません。
 現在Audio PCの方法論については、Monster Audioのグルマンさん、逢瀬のYohineさん、Thinking Audioのkanataさんの主にお三方の情報をかなり参考にしていて、それらの情報を元に少しずつアップデートしていきたいと考えています。

 情報を統合すると、再生ソフトについては、特別な伝手が無くても導入できる手段としては恐らくRoon一択。
 そしてPCの構成的には主に二つに分岐、GPU活用型かCPUオンリーで多コア化です。
 GPU活用型はまあ一般的な構成のPCでも可能で、要はCore iとかRyzenとかのCPUにGeforceRadeon等のGPU、そしてU-DIMMメモリといった構成です。
 後者のCPUオンリーの多コアは求めるコア数にもよりますが、100コアとかを目指すならサーバーやワークステーション用の構成しかありません。XeonやEPYC等のCPUにR-DIMMやバッファードメモリと言った感じですね。
 これはそもそも超多コアのCPUがXeonやEPYCにしか無いという側面もありますが、一番大きいのは複数CPUを搭載する構成を取れるのがそっちにしか無いからです。価格がえげつない事になりますが。
 一応サーバー落ち品などの中古CPUが海外で割と出回っているので、そちらを利用すれば大分価格は抑えられますが、それでも100コア目指すならCPU+マザボだけでもまあ50万円は超えるよねねという世界。そこに必要な諸々を足すと、多分100万円に近くなってしまうでしょう。
 それはそれでロマンもあり興味はあるものの、取り敢えずはMSIのMini ITXのマザボGPUを合わせる形の、民生用・GPU活用型を最終目標としてはいます。
 最近出たMSIマザボでMPG Z890I EDGE TI WIFIが14層PCBになっている(前作のZ790時の12層PCB)ので、これを中心に組むことを現在構想中です。

 

 そして、ここからがタイトルの与太話的な内容で、多分まだ誰も取り組んでいない方法論。
 それは、ある程度の性能のPCをkubermetesでクラスタ化(接続はinfiniband活用したいがLANでもまあ)して使えたら面白そうじゃね?という物です。
 kubermetesは最近注目の技術の様で、ラズパイPCを複数クラスタ化する手法の解説とかもウェブ上で読めたりします。
 元々はスパコン的な演算機の並列化を、もっと一般の人でもある程度利用できるようにしたものという理解ですが、自信は無いので興味がある方はkubermetesで調べてみてください。
 この方法論だと、XeonやEPYCを使う方法とは違ってPCを順次追加していく事が出来るので、徐々に演算能力を上げて行くことが出来ます。また、CPUだけでなくGPUクラスタ化も出来るっぽい。
 欠点はとにもかくにも難易度が超絶高い事です。多分オーディオに利用しようなんて人は存在しないので、情報もほぼ無しで手さぐりになるでしょう。
 そもそも、例えクラスタ化にたどり着いたとて、その仕組みをRonnから利用できるのかどうかも分からないですし。
 それ以外にも、増やせば増やすほど場所も電力もお金も際限なく上がっていくと思われるので、難のある話どころではありませんが。


 という訳でまあ与太話の類だよねえとは思うのですが、それを言ったらデュアルEPYCのサーバー機をRoon Serverに使うというのも中々ぶっ飛んでる話だとは思うので、それを実現している人がいるのならこっちもその内誰かが試してくれないかなあと。
 取り敢えず仕組みだけはかなり夢のあるものなので、オーディオに利用するかはともかく情報だけは時折追ってみたいと思っています。