X(旧twitter)でもポストしましたが、新しいヘッドホンをかなり久しぶりに買いました。買ったのはHifiman HE-R9です。
今回この機種を買った理由はいくつかあるのですが、まずは改造を施す前提のヘッドホンが欲しかったこと。
以前に記事でも少し書いたことが有りますが、元々はヘッドホンドライバと筐体を別々で買い、なんちゃって自作でそれをやるかなと考えていました。
ですが、そちらの案は面白そうであったものの、ちょっと予想がつかない部分が多すぎてひとまず棚上げしました(いずれはトライするつもり)。
そんな訳で、そこそこのクオリティが有って、お財布にも厳しくないヘッドホンを探していた所、当てはまったのがこの機種だったという訳です。
元の値段は結構高めでとてもこんな目的で買える物では無いんですが、公式がOpen BoxとかRefurbishとかを公式で叩きしている状況なのです。
とは言え、それらは北米向けだったりと素直に日本からは買えない(少なくとも私が調べた時は)のですが、この影響かAli Expressでも滅茶苦茶安売りされてるんですね。
因みに、私が買った所は送料等全て込みで16,140円。異様な安さに感じるかもしれませんが、公式のセール品もこの位(99ドル又は108ドル)です。一応、10万円程度が本来の価格のはずなんですがね……
こういった商売のやり方も含め、Hifimanの方針が気持ち良くないと感じた為、新製品が出ても買うつもりは有りません(今後もその予定)でした。
ですが、今回に限ってはそもそも実験用の生贄枠なので、利用させてもらう事にしました。
それで、どんな改造をするかと言えば、かつて有ったHD650に対するDMaaカスタムの様な感じです。
そもそもDMaa自体がそこまで有名でも無いと思いますし、利用できなくなって久しいので、ざっくり説明します。
カスタムする点は大まかに言って二つあり、一つはメッシュフィルターの交換ですが、これは今回やる事には関係ないですしDMaaの目玉でも無いです。
重要なのはもう一つの方で、それは各個体の共振ポイントを探り出し、それを抑えることによりニュートラルを目指すというもの。
その手法としてタッピングという技術を使って特定し、そこに制振材を張り付けていたようです。
そして、今回やりたいと思ったのはこの制振に関わる部分です。
とは言え、そんな高度な技術を持っているはずも無いので、そこは文明の利器の出番、以前買った振動計(昭和測器 Model-1332B)を使用します。そもそも、この利用が頭の片隅にあったからこそ買ったのだとも言えますが。
制振材はPIEZONという物が使われていたようですが、まずはαゲルで挑戦します。
一応改造に着手する前にちゃんとHE-R9の素の音を把握し、レビューも書いた上でチャレンジして行く予定。
結果がどうなるか予測がつかないですし、時間もかかると思いますが、経過は適宜ブログでも公開していきたいと思います。