Hifiman HE-6の初代を未だに所有しているのですが、最近これを引っ張り出して聴いてみました。
理由は、今年のヘッドホン祭秋で聴いたYH-5000SEを聴いた時にぱっと思い浮かんだからです。
似ているというのは言い過ぎかもしれませんが、かなりドライな所とか、音の軽さとかに通じるものがあったので。
HE-6は考えてみるとPremier HPAを導入した当初に軽く確認した位で、しっかりと聴き込むのはかなり久しぶり。勿論、聴き込む前にある程度の時間鳴らし込んでから聴いています。
それで、実際に聴いてみると、やっぱり系統的には同じだなあと。
まあ流石に当たり前と言いますか、基礎性能はYN-5000SEの方が高いですし、何ならHE-6の方がもっと癖が強いタイプです。
もっとも、以前の環境ではここまで強い癖があるとは感じていなかったので、環境のレベルが上がるほど粗が露呈するタイプかもしれません。
とは言え、YH-5000SEより更にドライだとは流石に思っておらず、所有機なのに聴いて吃驚しました。
他にも、女性ボーカルが全部ハスキーになって無いか?という位かすれたり、結構付帯音が目立ったり、かなり独特の音です。
まあ、Hifimanの最初期の平面駆動型ですし、まだまだ技術的にも粗削りな時代だったのでしょう。
因みにこの機種、構造的にも欠陥があって、ヘッドバンドとアームの連結部がプラスチックにビス止めです。
これだと、使うたびにビスがプラスチックを削っていくので、いずれ壊れて修復も難しくなります。
一応プラリペアとか使えば何とかなるとは思いますが、何とかしたところでいずれ以下略。
私は、ヘッドバンド部をCD900STのリペアパーツを使って丸ごと換装し、アームとの連結部は自分で加工して接続し使っています。
ただ、CD900STよりもドライバ部分が遥かに重いので、これもちょっと無理させてる感はありますが。
まあ、感想としては、「発売当時の状況を考えれば、価格なりの音はしている」でしょうか。
現状だと流石に癖が強すぎるし、粗も目立つので態々中古を探す意味は無さそうです。
なお、HE-6seが同傾向の音かは聞いた事が無いのでわかりません。流石にもうちょっとバランスが良くなっているとは思いますが。