日記 YAMAHAのインタビューが読んでて辛い

 先日YAMAHAのHA-L7Aの発売に際して、開発等についてのインタビューが記事になってました。

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 それで、この記事の内容が読んでてとても辛かったという話。
 私は、こういった開発のインタビューについても、結構参考にすることが多いです。
 それは、その内容と実際の製品の仕上がりを比較することで、ある程度そのメーカーの本音や開発状況が推測できるからです。

 じゃあ、このインタビューがどうだったかと言うと、内容そのものは良い話なんですよ。
 新しいチャレンジだったり、自分たちの強みを生かした話だったり、開発内での協力態勢だったり。
 インタビューを受けてる側も広報のスタンスとしてではなく本当に自信がある感じですし、結構やり切った感というのもある感じがするんですね。
 それで出来上がった製品があれか……と。


 私のHA-L7Aに対しての評価は、かなり大目に見て中の下位で、とても人に勧められるような機種では無いと認識しています。
 サウンドフィールドに関しては全く試していませんが、そもそも基礎性能があまり良くありませんし、音質も結構癖のあるタイプです。
 駆動しにくいヘッドホンに関してはそもそも音量を取れない可能性が高いという、場合によっては致命的な欠点もありますし、そうでなくとも今後のヘッドホン選択に制限がかかります。
 特に、第一世代(登場初期)の平面駆動型のヘッドホンは能率が低い物が多いですし、音量が取れたとしても駆動が難しかったりするので、軒並み厳しい可能性が高い。
 そもそも、自社のYH-5000SEのドライで音色の表現があまり良くない点を更に増幅しますし、情報量の少なさ等を補完できるタイプでもないです。
 相性という点では、YH-5000SEの能率がそれなりに高いので、駆動力の無いHA-L7Aでも音量が無理なく取れる位しか良い点が思い浮かばない組み合わせでした。


 ですので、私としてはインタビューでは、まだ迷いや葛藤が見られる内容の方が救いがありました。
 しかし、逆に結構自信満々な感じだったので、恐らく今後の製品も厳しいだろうなあ、と推測しています。
 国内メーカーではSonyもオーテクもヘッドホン関連はあまり期待できない感じなので、割と希望をもってYAMAHAの参入を見ていただけに残念です。