私はあまり変な物を買っているとは思っていないですが、よくよく見てみてれば、「普通それ買わないよね」という機種をそれなりに有している気がするので、その辺りの購入基準(特に高額機種)などを今回は書いてみようかと。
そもそも、「そんな高額のオーディオ機器自体を普通買わねえよ!」という突っ込みもある気はしますがそこはそれ。
1.優先度最高 その1 理屈抜きで欲しい商品
これはリリースや商品を見た瞬間に、「これは買わねばならない」と直感が告げる商品です。
この時は、商品の説明とか性能とかは必要最低限は確認するもののほぼ考慮しませんし、他者レビューについては一切考慮しません。価格も、余程無理でない限り考慮しません。
中古も基本的に検討せず、なるべく新品で買います。一応、中古であってもその売り手が作り手と同一である場合は例外です。これは、その商品を作っている人あるいは会社を応援するという意味です。
こういった出会いは滅多にありませんが、オーディオ以外の商品も含め、この買い方で失敗だった経験どころかまずまずの結果だったことすらありません。
殆どの場合で大満足に終わり、一部大満足すら超える予想外の良さに驚愕する結果に繋がっています(これは心理的な影響が大きい面もありそうですが)。
そういう訳で、この直感があった時は必ずと言ってよいほど購入するようにしています。
オーディオ機器では、HE-1000初代がそれに当たります。DA-N5やManley Absolute Headphone Amplifier(以下MAHA)、THRORがここに近い感じですね。
MAHAは検討した当時はそもそも購入すること自体が難しくなってしまい一度諦めましたが、最近では購入が大分現実的になってきているので、余裕が出たら買うのだろうなあ、という気はしています。
どう考えても自分のシステムの中では居場所が難しいのですが、それでもですね。
あとは予感として、逢瀬のハイエンドDACがここに入るのだろうな、という気がしています。
2.優先度最高 その2 明らかに必要な物
読んで字のごとく、無ければ始まらない製品群です。究極的に言えば、購入するほぼすべての製品がこれに当たると言えなくもありません。
どちらかと言えば、購入自体は決定していて、その中でどのクォリティの製品にするか検討するという感じでしょうか。
手持ちの機種ではCHORD INDIGO、ケーブルの大半、各ジャンルで購入する1台目の機器、既存機種で代替が無い機種の故障時の買い替えなどがそれにあたります。
当然こちらも、最優先で揃えることになります。
3.優先度高 その1 自分の好みそうでかつ未知の領域
これは、ある程度調べた結果明らかに自分好みである事が予想され、かつ自分の中に全く無い体験が出来そうだと予想される商品です。
手持ちだとかなり項目1のケースよりではありますが、DA-N5とTHRORがこれに当たります。若干6とも絡みますが、Lumin S1もこちらですね。そしてどれらも全く新しい体験を提供してくれて、かつ長年使い続けるであろうポジションに収まっています。
こういった製品も、余程厳しい価格でない限り購入しますね。現在はまだ未購入ですが、MSB Premier HPAもこちらに入りそうです。
4.優先度高 その2 定評があり明らかに結果が約束される物
これは、世間的に極めて高く評価されており、ほぼ間違いのない結果が得られることが予想されるものです。
手持ちの機種だとFocal Utopia、AudioValve Solaris、Prism Sound Lyra2、Beyer T1他多数がそれにあたります。なんだかんだで、やはりこういうタイプの方が一番購入数は多いです。
購入して、明らかに世間の高評価が受け入れられず、自分としては駄目だったという機種はオーディオ、特にヘッドホン絡みのジャンルではほぼ有りません。加えて高価格帯、少なくとも10万円を超えるような機種でこのタイプは、まず間違いの無い体験をもたらしてくれると思っています。
Solarisについては「ん?」と思う人も要るかもしれませんが、海外では極めて評価が高く、高価格帯の真空管HPAでは鉄板の機種です。
確かに日本での使用レビューなどは皆無で若干躊躇する面はあるかもしれませんが、私の認識としてはこちらに入ります。
このタイプの機種は優先度は高いのですが、すぐに市場から消える可能性が極めて低いため、他の物に押されて購入が後回しになったりすることも割と有ります。
5.優先度やや高め 未知かつ面白そうな商品
これはその機種での体験が殆ど想像できず、かつ面白いと思った商品です。
手持ちの機種だと、Mr. Speakers Voce、Slate Digital VSX、German Maestro GMP450等がそれにあたります。見事にヘッドホンばかり。まあ、私の複数使い分けるという発想で購入する機種の大半がヘッドホンなので、ある意味当たり前ですが。
このジャンルは一番結果が読めず、大当たりなこともあれば大外れなことも有ります。ですが、趣味として考えた時、ある意味一番楽しい機種もこちらかもしれません。
気が付くと市場から消えていたりするので、「あれ気になってたんだけどなー」と思わされることもしばしば。
RAAL SR-1aもこちらに属すると思っていて、日本だけでなく海外も含めて市場から消えてもおかしくない雰囲気の為、価格との兼ね合いもあって購入するかどうか迷ってます。
6.優先度普通~やや高め コストパフォーマンスに優れるか大幅なセール品
意外と優先度が高くないのがこのタイプ。
コストパフォーマンス重視、セールの値引き率等で買った商品はその時の満足度は結構高いのですが、時間が経つとあまり使わなくなることが多いのでこの優先度になっています。
私はあまり商品を頻繁に売ったり処分することが無いのですが、その際に真っ先に対象になる可能性が高い製品群でもあります。
勿論コストパフォーマンスやセール等の値段を考えないという訳ではありませんが、1~5の要素が含まれていないのにこれだけが理由で買う、という事はなるべくしないようにしています。
逆に言えば、3や4に属する製品で更に6の要素も持てば、当然優先順位はかなり上がることになります。Utopiaの購入が正しくそんな感じでした。
大体こんな感じでしょうか。
まあ、あくまで私の基準というだけですし、与太話としてでも受け止めてもらえればと思います。