Argent Audio Flowの電源ケーブル購入記

 タイトルの通り、Argento AudioのFlowという電源ケーブルを購入しました。譲っていただいたyohineさんに感謝いたします。

f:id:kyrill0220:20211105112734j:plain

Argento Audio Flow AC


 以前からArgento Audio良いよねと言ってきましたし、機会が有れば購入したいとも思っていました。
 しかし、偽物が多く出回っておりまた外観からは判別がつかないレベルらしいこと、新品購入するには値段が高すぎる事等がネックでした。
 ですが、今回少々無理をすれば届くという価格で、しかも真贋について信頼のおける購入先だったことから、購入する決断をしました。

1.ケーブルに払う金額について思う事
 私は、基本的にケーブルに出してよいと考える金額は、「使用する機器の5%~10%程度まで」と考えています。
 これは、音に対する寄与度という点から現時点でこの位が妥当だろうと判断しているという事です。私の場合、購入金額ベースならLavryのDA-N5、定価ベースならLumin S1が最も高価な機種となります。
 ですが、他の使用している機種なども考えれば、バランス的には上限は概ね10万円位が限度だろう、と考えています。
 今回の購入はその限度をかなり超えた金額なのですが、別の理由とも合わせて購入に至りました。

2.今回購入した主な理由
 大きな理由の一つとなったのは、以前購入した日本オーディオのPW-8800という電源ケーブルが関係しています。
 PW-8800を購入した際は、実売10万円以内で納得の行く造りのケーブルという事で、今でも買って良かったと思っているケーブルではあります。
 ですが残念ながら、これまで自分で作成したケーブルと今後作成予定のケーブルを考えた時、リファレンスにするには少々厳しい感じになりそうなのです。
 それゆえに更に上のグレードのケーブルが必要かなと迷っていたのですが、少し上位に行くくらいでは問題解決に至らない可能性も有ります。
 という訳で、確実を期すならば最低でも30万円クラス、可能ならば50万円クラスのケーブルが1本要る。
 しかし、そんな価格のケーブルなんてとても新品で購入する気にはなりませんし、優先順位として高くも無かったのでひとまず棚上げにしていました。
 ですが、そんな折yohineさんが売却リストにFlowを載せているのを発見。
 これ以上の機会に恵まれることはまずないレベルの品であった事、リファレンスとして考えても理想的と考えた事で、購入を決めました。

3.PSEどうなのよ?
 日本で電源に絡む商品について回る問題としてPSE問題があります。これについて私の見解は、個人の責任で使用する限りにおいては別に自由にして良いと思いますし、私自身PSE認証に拘る事もありません。
 そもそも、海外で売られている電源ケーブル個人輸入して自作している時点で、何をか言わんやです。
 また、例え違法であったとしても、その事について殊更に他人やショップを追求しようとも思いません。
 ですが、それでも自分に課しているルールとして、ショップの中古で(まずないとは思いますが勿論新品も)PSE認定を受けていない商品の購入はしない事、としています。
 ここまでやるといくらなんでも言い逃れ出来ませんし、正直者が馬鹿を見るを助長する事になってしまいかねないというのが理由です。
 因みにいくつかのショップで「PSEマークが無いためジャンク品」とする商品が多々ありますが、あれ全く合法ではないのでご注意を。
 PSE法対象であれば、ジャンクだろうが配線を切って電源を入らなくしようが、対象でなくなるわけでありません。
 例えば電子機器ならば、電源回路を丸ごと摘出して売る、位の事をしなければ対象外商品になりません。
 ですが一方で、個人間の取引であれば(厳密には業としての販売でなければ)PSE絡みは違法になりません。
 この辺りは、古物商許可証が無くても個人の持ち物を売る分については違法にならない事とも通じる考え方かと思います。
 Flowについては認証を受けているかどうかかなり微妙(少なくとも公式の価格リストには載っていない)なので、国内ショップからの購入は無しという事にしていました。
そういう意味でも購入のハードルはかなり高かったと言えます。
 海外からの購入はただでさえ真贋の見極めが難しい商品なのに更に危険度が上がりますし、国内で個人取引で手に入れようにも、私自身にあまり伝手は有りませんでしたしね。
 ですので、今回の購入は本当に幸運だったと思います。

4.音質とか
 長くなりましたが現時点での音質について。
 取り敢えずまだファーストインプレッションの状態ですが、別格過ぎて今までのケーブルとは比べられないですね。
 フォーカスの合い方、低域・高域方向への伸びと質感、表現力等全てが桁違いです。なお、試聴はいつも通りDA-N5で行っています。
 これで、余程の事が無い限り安泰なリファレンスを手に入れられたので、自作のケーブル作りを更に進めていきたいと思います。

 

 今回の件に関してはこんな所でしょうか。


今後気付いたことが有ればまた書いていきたいと思います。