日記 ヘッドホンの空気録音が意外と難しい

 最近ヘッドホンの空気録音について色々と検証しながら進めているのですが、中々難しいですね。
 まず、構造的に左右の音が混じると良くないと思われるので、最低でも左右別々の遮音ボックスに入れたい。
 ダミーヘッド?あんなん高すぎて無理です。それ買うくらいなら余裕でハイエンドヘッドホン買えますし。
 自分の頭を使う方法もあるんですが、そうすると使えるマイクが事実上イヤホン型の物になり、物凄く限られます。
 私は手持ちのQTC50を使いたいので、当然それは無理。

 まあ、現実的な方法として遮音ボックスを自作した訳ですが、当然録音のノウハウなんて大して持って無いので、最初の物は完全に失敗した形。
 それでも中高域はまあまあ満足なレベルなんですが、低域がブーミーになりすぎて比較できるレベルでは無かったです。
 一応吸音材はそれなりに使いましたが、ぶっちゃけそれでどうにかなりそうな感じがしない位酷い。
 ヘッドホンの音を奇麗に録音するノウハウなんてニッチ過ぎてそうそうあるはずも無く、ウェブ上で探すもあまり身のある結果ではありませんでした。

 という訳で考え方を切り替えて、要は物凄く小さい規模のルームチューニングと考えて良さそうなので、そちらの知識を応用することにしました。
 低域が過多かつブーミーというのは、調べる限り定在波の影響が大きく出ていると考えて良さそうです。
 原因と考えられるのは、まずボックスが小さすぎた事、そして檜というある程度の硬さと密度のある素材を使ってしまった事で反響音のエネルギーが大きくなってしまったのかなと。
 ボックスの容量をまずは大きくするのが必須と思われるのですが、ヘッドホンの録音なので左右幅は今以上に増やせません。
 なので、高さ方向と奥行き方向で容量を稼いだボックスを作り直す予定です。
 また、使う材も檜から桐に変更し、密度の薄い柔らかい材にすることで、ある程度反射を減らせるのではないかと。
 後は吸音材を使うよりも、ボックスの内側に溝を入れる等の加工を施して、何とか反響音を減らしたい。

 取り敢えず、ある程度の解決を得るまでは、もうしばらく時間がかかる見込みです。