プリアンプ選定記第二段 CORUS / PSU編 前編

 以前にChord Electronics Indigoを購入した際もプリアンプの選定記は書いたのですが、そのCORUS / PSU編です。
 まず、Indigoについてですが、これは純粋なプリアンプではありませんでした。iPodドック、DACBluetoothレシーバー等が一体となった複合機で、だからこそ一部の仕様老朽化(例えばiPodドックがアナログ30ピンとか)により格安になっていたものです。
 とは言え、そこは一応最上位クラス(Chord内の位置付けがですが)であり、中身はどれも高い性能を持った機種でした。なお、一応プリアンプ部分に関してはCPA5000相当という事にはなっています。
 ですが、やはり色んな機能を一つの筐体にまとめた関係上、特に電源関連とかデジタル部分の有無とかで完全に同一という訳でも無いでしょうし、入出力に関してはアナログは1系統です。
 出力に関してはある程度豊富ではありましたが、やはり色々と制限があるのは確かでしたし、出音に関してもシステムをトータルで見てここがボトルネックになっていそうだと言う感覚は随分前からありました。
 その為に、次のプリアンプをどうするかという事を考え、情報収集をしていたのです。

 そんな中で、一番最初に優先順位が高いと判断したのは実はパッシブプリアンプの導入です。
 これについてはBespoke Audioのパッシブプリの評判等から、トランスアッテネータタイプのパッシブプリがとても良さそうに感じたのが一番大きいです。
 ウェブ上でこの方の情報なら信頼が出来るという方が複数名(kanata氏、グルマン氏、Yohine氏等)いらっしゃるのですが、そのいずれもが高評価だというのもポイントが高い。
 製品の特徴や音の傾向を見ても、恐らく私自身の好みの方向性とも合致しそう。
 まあ、その他にも調べた結果、当面の購入目標は同じタイプのパッシブプリであるPhasemation CM-2200になったのですが、Bespokeもまだまだ候補対象です。
 因みにそうなった理由としては、Bespokeは新品では到底無理レベルの価格になった事、中古でもかなりギリギリな価格になりそうな(かつ出物も少ない)こと、CM-2200は国内企業でBespokeとは別ベクトルの良さがありかつ新品でもギリ購入可能な価格である、といった辺りが大きいでしょうか。

 一方で、アクティブプリに関しては、Indigoからのグレードアップという事になりますが、購入に関しては100万円から高くても150万円程度に抑えたいというのがありました。
 これは、最終的にパッシブプリがメインユースになりそうな可能性が高い予感があり、ここよりはパッシブプリの方に多く予算を回したいというのが有ったからです。
 とは言え、純粋なアクティブプリアンプも一度は試すべきだという事で、中古を基本に上記予算で探すという方針を立てました。

 さて、そういった諸々を前提に、今度は中古市場を含めて情報収集を開始します。
 なお、パッシブプリを当面の目標にはしましたが、アクティブプリに関しても同時並行で情報収集は続けていました。
 これはまあ基本的に両者が別カテゴリに分けられていることが極めて少なく、どちらにせよ一緒に探すことになるというのもあるんですが、以前パッシブプリ関連で苦い経験があった事が大きいです。
 それは以前のプリ探しの時(Indigoを買った時)の情報収集で、Bespokeのパッシブプリがあったのです。しかも内部配線銀線仕様で、価格は確か7000ドル(当時のレートは1ドル100円程度)位と記憶しています。
 一応簡単に調べて面白そうだとは思ったのですが、当時はまだパッシブプリにそこまで興味が無かったこと、探していたのがアクティブプリだったこと、少々予算オーバーだったこと等から購入するには至りませんでした。
 で、Indigo購入後に更に情報収集をした結果、有り得ないレベルのお買い得品(それこそ今回のCORUS / PSU以上)だったと判明するのですが後の祭り。
 恐らく、私がネット上で見つけて購入に動かなかったことを後悔した唯一の事例となったのです。大抵のものはまあ縁が無かったねですっぱりと切り替えられるんですが、流石にこれはね……
 そんな理由で同時並行で情報収集をしていた結果、アクティブプリでこれまたとんでもない掘り出し物に出会えたので、CORUS / PSUを購入した訳ですね。

 その他に検討した機種などについては後編で。