以前twitterで少し言った、直流安定化電源をSSL Sixに使ってみようという話。まだ長期間使った訳では無いのですが、概ね使用感は掴めたので、今回はざっと纏めます。
そもそも、SiXが12Vでいいならバッテリー供給の方が良いと思いますが、15Vなので意外と選択肢が無いし、かなり以前に特価品を見つけて購入した物なので、追加投資がケーブルだけで済むというのも大きな理由。まあ、一番の理由は単純に面白そうだったからですが。
なお、使っているのはIVYTECH IPS900B-30-30(リンク先はAli Expressの販売ページ)という機種。Aliだと現在は9万円程度で売られていますし、商品には試験成績書も入っていたので、それなりに良い品質の物だと思われます。
200V電源の機種ですが、以前購入したAudioValve Solarisも200Vで、その際に昇圧機も一緒に導入しているので、そちらから電源を取っています。
以下、使用感を箇条書きにて。
・設定は直感的で分かりやすい。設定の保存と呼び出しも簡単に出来る。
・機種によるとは思うが、電圧も電流も小数点以下(私の機種は3桁)まで調整できるので、その気になればかなりシビアに調整できそう。
・連続使用については、数時間程度ならファンも回らず無音。半日以上連続で動作させるとファンが動作するが、かなり静か。
・1日以上連続動作させると、それなりの回転数でファンが回る。それでも充分静かな方だとは思うが、気になる人は気になるかも。大体DCモーターの扇風機の静音(最弱)と弱の間位の音。
・他の直流安定化電源も同じかは分からないが、それでも交流安定化電源と比べればかなり静かだと思われる。
・一応つけっぱなしも可能ではありそうだが、基本的には使用時に電源をオンにする、使用後はオフにするという使い方が良さそう。
総じて、かなり扱いやすいといって良いかなと思います。
肝心の音質については、SSL SiXのレビューの際に詳しく書くつもりですが、SiX付属の電源とはレベルが違い過ぎますね。
SiXは素の状態でもかなり音が良いのですが、直流安定化電源から供給するとマジで別物です。
なお、直流安定化電源からのDC電源ケーブルについては、モガミ2520+ノイトリック金メッキ5ピンXLRです。グルマンさんがDC電源ケーブルについて書いていた記事を参考にしました。
という訳で、直流安定化電源をオーディオに流用するのは、個人的にはかなりありな選択肢だと思いました。言っちゃえば、産業用のHYPSOSみたいなものですし。
ただ、品質の良い物はそれなりに高価なので、それなら別にオーディオ用に開発された電源を調達したほうが……となる可能性も大。
私はとんでもなく値段が落ちている時(Amazonで2万円ちょい位)に買ったので、そういった形で大幅な値引き品を見つけた時に検討する、というのが現実的でしょうか。
まあ、じゃあそういう物をどう見つけるかというのは、もう情報収集頑張ってくださいとしか言えない訳ですが。あるいは、直流安定化電源は中古品の流通もそれなりにあるので、そちらを探してみるかですね。
なお、用途的に長期間にわたって常時供給するような使い方が問題ないのかは正直分からないので、基本は電源をオンオフする、せめて就寝時はオフにする、といった使い方が無難かと思います。