2020年中に買った機種で、1.最も満足度が高かった機種1つと、2.最も多くの気付きを得られた機種を一つ選んでみようという企画。
最初はよくあるランキング形式にでもしようかと思ったんですが、よく考えてみたら使った金額はともかく買った数はそんなに多くないので、5位以内とかにしたら半分以上入るじゃねえかみたいになってやめました。
という訳で行ってみましょう。
1.Lavry Engineering DA-N5
1位はどうせあれでしょと考えていた方、その通りです。Lavry Engineering DA-N5がここはもう考える余地なしでぶっちぎりの1位でした。
厳密に言うと購入が2019年末、届いたのが2020年1月ですね。ただ、私の意識としては2020年購入なのでこれを選びました。
使い勝手抜群、音質も抜群、安定性も抜群と本当に文句の付けどころが有りません。
今でも新しい発見が有ったりするという懐の深さもあり、未だその能力の全容は掴み切れていないというのが正直な所です。ともかく現状私が聴く音はこれを介さないことがまずないので、使用頻度も当たり前ですが断トツ。
そのうちに歪率関係を測定してみたり、環境が整えられれば何らかの音源で空気録音もしてみたいと思っています。
個人的には空気録音って関わるファクターが多すぎてそこまで信頼が置ける方法では無いと考えているんですが、如何せんこの機種に関してはその音を聞ける機会自体が極端に限られている気がするので、少しでも有益な情報が有ればありがたい人もいるかなあと。
著作権フリーとなった曲を使用し、Prism Sound Lyra2とChord Indigo(QBD76相当)と比較する形を一応想定しています。但し、録音のインターフェースはLyra2で概ね問題ないとしても、手持ちのマイクがそういう用途に適しているものが無いので、ちょっと考えどころ。その為だけにEARTHWORKS買うとか酔狂にも程がありますしね。
あるいはDACを通してライン録音するという手段も考えられるでしょうか。
2.Mr.Speakers VOCE
こちらはVOCEが1位です。これは海外で結構程度の良さそうなものが、かなり格安で出ていたので手に入れました。
主な購入動機としては、静電型の選択が非常に限られ継続して取り組んでいる会社は実質STAX位しかなく、STAXの傾向=静電型の音の傾向という感じが否めないために、他の会社が作る静電型の音も聞いてみたかったというのがあります。
Sonoma(現在はWarvic Acoustic)のMODEL ONEやAMPERIOも一応継続していると言えると思いますが、こっちはこっちでDAC、アンプも含めてSONOMAで統一され互換性が無いという独自システムの為、比較が意味を成しませんし。まあ、AMPERIOはお値段がとんでもないのでどっちみち縁のない商品ではありますが。
HiFiMANのSHANGRI-LA.jrでも良かったかもしれませんが、まあ先に巡り合ったのがVOCEだったという事です。
VOCEのおかげで静電型がどのような音の出し方をするのか、そして得意な傾向と不得意な傾向がなぜ生まれるのかが、最近ようやく掴めつつあります。ただこれについてはダイナミック型と平面駆動型を含めての考察になるので、もう少し言語化できるようになったら記事としてまとめたいと考えています。
音質的にも物凄く好みで、STAXのアンプで鳴らした音は聞いたことが無いのですが、Solarisで鳴らす限りは本当に素晴らしい音を聴かせてくれます。
特に空間表現と中域~高域に関しては非常にレベルが高く、この点だけ見ればHE1000seやThrorですら分が悪いです。
今後再生環境を整備する上でまだまだ音質が向上しそうな気配もあるので、伸びしろという意味でも楽しみなヘッドホンです。
という訳で2機種挙げました。
次回記事では2020年目標の達成率や進捗度などを確認したいと思います。