DAC新調の経緯

私の現在のシステムでDACの役割を担うのは、Prism SoundのオーディオIFであるLyra2です。 これまでは特に不満など無かったのですが、Theta DigitalのCasablanca2(AVプリ、20bitのラダー方式DAC)を入手したことと、Solarisを購入したことで気になる点が2つ出てきました。

 

一つ目はLyra2の音がとても必死な音に聞こえてしまい、全然余裕のない音に感じるようになってしまったのです。この点でいうと、Casablanca2が遥かに優位です。 二つ目はLyra2で聴くとどうしても高域に荒が残ったり情報量不足を感じてしまうようになりました。この点も、Casablanca2の方が明らかに優位です。但しCasablanca2の高域は情報量はあるけれども脚色があるようにも感じましたので、一つ目の点ほどにはCasablamca2の方がリードしている感じではありませんでした。 また上記の二点は、Solaris以外のHPAだとあまり差が気にならないのですが、Solarisで聴くとこれが歴然とした差になってどうにも気になってしまうのです。

 

casablanca2はいくら定価は200万円を超えるハイエンド機器とはいえ、2002年発売のAVプリアンプで、しかも中古購入なので状態も最良とは言えないはずです。 一方Lyra2は現行モデルのオーディオIFのハイエンド帯の製品で、新品購入から2年未満の使用なので、状態も最良に近いでしょう。 普通に考えれば、Lyra2が性能で圧倒してもおかしくないはずです。ですが、実態はLyra2では全く敵わない部分があり、それがトータルの音質に無視できない影響があると感じました。 この経験からいくつかの自分なりの仮説をたて、また色々と情報収集した結果、それを確かめるために新たにDACを導入することにしました。丁度その時に、通常ではまず値引きなんて見込めないはずの製品がかなり値引きされていて、予算の範囲内に収まったことも要因の一つではありますが。

 

注文時はかなり時間がかかりそうな感じだったんですが、ふたを開けてみればかなり早く発送され、明日(土曜には)届く見込みです。届いたら紹介したいと思います。