最近TuneBrowserで、spotify等のサブスクを再生させる事は可能か?という事を調べていました。
結果としては現状では無理そうだという結論になったのですが、その際に公式ドキュメントで非常に重要な項目を見落としていたことに気付きました。それは以下の二つ。
・外部のUPnP Renderer対応機能の実装(Version 5.2からは外部のUPnP Rendererへの再生指示が可能)
・OpenHomeによるスマートフォン/タブレットからの操作に対応
つまりこれがどういう事かと言えば、
・同一LAN内に対応機種があれば、PCでのオーディオの再生をその機種からLAN経由で行える(USBから逃れられる)。
・PCを起動しTuneBrowserを立ち上げていれば、LinnのKazooからコントロールでき、ネットワークプレイヤーの様に扱える。
という事です。
なまじこれまで普通に使えていた分、ちゃんと機能を検証する事を怠っていました。不覚。
それで、当該設定を有効にして試してみたら、どちらも非常にあっさり動作しました。素晴らしい。
という訳で、Lumin S1はEclipse384の導入後はサブシステムの方に行っていたのですが、これをメインに戻し検証しました。
まあ、RoonのRaatの様に独自の音質追及機能という訳ではありませんが、それでもLANから再生できるという点は中々にメリットが大きいのです。
結果としては、それぞれに長所短所はあるものの、個人的にはS1の方に軍配が上がりました。
Eclipse384はよく言えば非常にクリーンで明瞭な再生ですが、微細領域の表現や音の輪郭の自然さ等ではLumin S1の方が優位。また、音の残響や余韻の自然さも、S1の方がより自然で滑らかです。他には、低域の情報量と分離の良さもS1の方が若干良いと思いました。
結果としてLumin S1の方が好みであった事、トータルでどちらが自然かという観点では明確にLumin S1が上回っていると感じた事が理由で、今後はS1をオーディオ再生のメインル出力にする事にしました。
トータルとしての質も、若干S1の方が優位に感じましたし。
まあ、S1から再生できるのはあくまでTuneBrowserからのオーディオ再生だけなので、通常のPCの音声についてはこれまでと同じくEclipse384からになりますし、ADの役割も今後多く出てくるので、まだまだEclipse384もメインシステムで重要な存在ですけどね。
そして、サブシステムで空いたネットワークプレイヤーの位置に、ラップトップPCと余っていたオーディオインターフェース(Prism Sound Lyra2)をおき、LinnのKazooでコントロールすることに。
こちらも、全く何の問題も無く動きました。
という訳で、以前から試したかったPCでのオーディオ再生をLAN経由で行う事が、追加出費なしで割とあっさり試すことが出来ました。
但し、これはLANとUSBだけでは無くデジタル出力を行う機種も全く違うので、USB出力とLAN出力の比較とはなっていません。あくまでUSB接続のEclipse384と、LAN接続のS1を比較しただけです。
ですが、いずれDanteを試してみたいと考えていると言っても、それはまだ大分先の話になりますし、Roonについてもちょっと現状ではまだ踏ん切りが尽きませんので、こうやって試すことが出来ただけでも有意義でした。
それに、S1を若干持て余し気味で、メインでは使いにくくかと言ってサブには贅沢過ぎる、という状況が改善できた事も良かったと言えます。
Lyra2が完全に余って活用出来ず、かと言って手放すには勿体ないクオリティの製品だったので、そちらを活用できたことも良し。
しかし、TuneBrowserはこれでUPnP Renderer対応でOpneHomeにも対応しつつ、VST3のプラグインにも対応しているという、非常に面白いプレイヤーになっていると感じました。
これだけ多機能でかつ音質も結構良いと感じますので、それで価格が3,000円程度で、現在も精力的にアップデートを重ねているのは素晴らしいです。
操作性に若干癖があるものの、トータルで見れば替えの効かないプレイヤーの一つになっているように思います。