プリアンプ選定記

以前ツイッターでもつぶやいた通り、CHORD ElectronicsのIndigoをプリアンプの役割を担わせる目的で購入しました。

プリアンプの購入優先度は元々かなり低かったのですが、DA-N5の出力をm904をプリとして受けたときの音質劣化具合が許容範囲を超えていたので、急に優先度が高くなりました。

これについて、選定基準と選外になった他の候補について記録しておきたいと思います。

まず、選定基準から。

 

・Lavry DA-N5の音質を損ねない品質を持つと思われるもの。※重要項目。

・出力の数がXLRが2以上で、RCAを含めると3以上ある事(なるべく4以上)。※最重要項目。

・入力の数はそこまで気にしない、最低XLR1、RCA1あればほぼ問題なし。 ・あまり大きな色付けや脚色を行わない傾向である事。※重要項目。

・価格的には50万円以内、出来れば30万円前後が好ましい

・m904の機能をなるべく代替して欲しい。ありていに言えばDAC機能があると嬉しい※優先度低

 

上記条件を当てはめたとき、価格的に新品購入は選択肢から消えます。 そもそもm904の性能に限界を感じて探すことにした訳ですが、この機種が40万円前後といった所なので新品で探すのは余りにも無理があります。かなり前の製品なので近年の同価格帯の機種でもそれなりに進化はしているでしょうが、正直言ってDA-N5とのレベル差を埋められる気はしませんでしたし。 また、大きな色付けや脚色を行わないというものは、DACを探していた時ほどにはシビアに考えませんでした。と言いますか、そこをシビアに考えてしまうとプリ自体探せなくなりそうだっというのが主な理由ですが。 そういった訳で、中古市場を国内外ともに探し続けていたのですが、その中で興味を持った機種と選定から外れた理由などを。因みに上から順に購入意欲が高かった(もしくは買った)ものです。

 

・Chord Electronics Indigo(購入した物)

アナログ入力の数こそ少ない物のそこまで大きな問題ではなく、DACもQBD76初代相当でサブとして考えれば十分以上の品質。出力数は文句なし。それに加えて色々とおまけがあるので、そちらでも遊べそう。 音質的にも、プリの回路は同社のCPA5000相当という事なのでまず間違いない筈。そして仕様老朽化(例えば売りのiPod Dockが30ピン仕様とか)の為かとても安かった。インテグラレッグ、リモコン込みでトータル35万円程度だったので、後述のC2000と迷った結果こちらに決定。

 

・TAD C2000

入出力の数共に文句なしで、DACも備えておりほぼ完璧にm904を代替できる。音質的にもそこまで色付けや脚色は強くなさそうで、品質的にもまず間違いないはず。しかし、中古でセール時でも価格80万円で脱落。実は物凄く悩みましたが。

 

・Jeff Rowland Corus

入出力の数は文句なし。DACは備えていないがそこまで大きな問題ではない。音質的には、無色とまでは行かないまでも大きな色付けや脚色はなさそう。品質もまず間違いない。しかし、国内中古で100万円前後、海外中古でも諸々含め70万円~80万円で脱落。

 

・Jeff Rowland CoherenceもしくはCoherence2

入出力の数は文句なしで、DACは無しだが問題ない。音質的にも問題無さそう。しかし国内中古でCoherenceが50万円~60万円、海外中古でCoherence2が60万円程度。中古でバッテリー搭載機種を買うという不安があり、それでいて予算オーバーになるという事で無理をする気になれず脱落。海外の物はバッテリーを新品にするという事でしたが、今後のメンテがね。

 

・Ayre K-1 XE

入出力の数については問題なし。DACは搭載していないが大きな問題ではない。音質的には色付けや脚色の点で若干怪しそうでしたが、質的にはまず間違いない。私が情報収集していた時に40万円を切る掘り出し物がありましたが、ちょっと迷っていた隙に速攻で他の方が購入。以降は60万円オーバーの物しか出てこなかったために脱落。

 

・Classe Omega Pre MK2、MK3

入出力数は問題なし、DACは無い物の大きな問題ではない。音質は色付けや脚色の点で若干不安、質については間違いないだろうという感じ。価格的にはMK2、MK3共に55万円位。こちらもそれなりに魅力的だったものの、無理してまで買いたいとまでは思えず脱落。

 

Accuphase C-3850

入出力の数共に文句なし、DACは無い物の問題はないし音質もまず間違いないと言える。しかし、一般的な中古品だと100万円はくだらないし、110万円を切るものすらまずお目にかかれない。個人出品で一つだけ80万円を切る価格の物がありましたが、それだけ破格なのに年単位で放置されているというのが怖すぎる。いずれにしても価格的にかなり予算オーバーなので脱落。

 

・EMM labs The Pre

音質的には調べる限りかなり魅力的で、価格も私が探したときは海外中古で諸々込みで35万円程度のものがありました。しかし出力数が足りなくて脱落。

 

・DUSSUN R-10i 音質的には調べる限り恐らくではあるけれど問題無さそう。メーカーにネームバリューが無い為か、内容に比してとても安い。場合によっては20万円台前半で買える。しかしこちらも出力の数が足りずに脱落。

 

SST Ambrosia 2000 or 2000se

2000なら30万円を切る価格で、2000seなら概ね50万円かそれを少し超えるくらい。音質的なレベルは高そうでしたが、色付けや脚色の点で許容範囲を超えそうな気がしたので脱落。入出力数等は問題なし。あと、致命的にデザインが好みに合わない。オーディオ製品は音が命と言っても、限度というものはあるのです(悪いと言っているわけではありませんよ、念のため)。

 

こんな所でしょうか。 正直言って、TAD C2000はかなりぐらっと来ました。無理していいんじゃない?と思うほどには。 ですが、やはりDA-N5を買ってさして間を置かずに同レベルの価格の物を買うというのは厳しいと感じたので、コストパフォーマンス重視で今回はIndigoを選択しました。 なお、この時にC2000を買っていたら、まずLumin S1は買えなかったのである意味結果オーライ。 結局無理したの同じ程度のお金は使ったとも言えますが笑