先日ハイエンドヘッドホンの近況についてざっと調べたわけですが、ついでに日本に入って来ていない機種の紹介でもしようかと。
あくまで私が気になった機種なので、偏っているとは思いますが。
なるべくオフィシャルや、オフィシャルのオンラインショップの方にリンクを張ります。
Kennerton
odinとvaliが日本で発売されたが、以降の機種は全く入って来なくなった。多分売れ行きが良くなかったのだろうが、むしろそれ以降の機種に評価が高い機種が多いので勿体ない(まあ、それでも日本で売れるかは不明だが)。
それぞれの機種に使っている木材違いでバージョンが多数あるので、気になる方は見てみると良いかも(リンク先の選択は適当に決めた)。
・THROR
私が所有している機種で、kennerton社のフラッグシップ。私自身レビューを書きました。
・Wodan
恐らく名前的にOdinやOdin Thridiの後継(WodanはOdinと同じ神なので)。
立場的にはセカンドラインだが、評価的にはTHRORと同格・性格違いの機種という認識。
THRORがニュートラル志向、Wodanは温かみがあってアタックが速い、音楽性が高いのが特徴らしい。その評価から見てもやっぱりOdin感がある。
・Thekk
Wodanと同じくセカンドラインに位置する。
中域重視の様だが、高域がちょっと派手気味、低域の量感は少なく速く刻むような音質らしい。
ちょっと癖が強いらしく、好みがはっきり分かれそうな機種の模様。
・Rognir
海外のレビューでは絶賛ばかりで、すべて鵜呑みにする訳ではないが、それでもかなり良い出来の機種の模様。
密閉型での評価は間違いなく最高レベルだし、全形式を交えた無差別クラスでもベストという人がいる程。
kennerton自体が定評のあるメーカーだが、恐らくRognirはその中で最も高い評価を得ていると思われる。
Spirit Torino
Kennertonと一緒で、一番最初に日本に入って来たRADIANTE以降、一切の機種が入って来ていない。が、改めて調べてみると色々と面白そうな取り組みはしているので、結構気になっている。
・VALKYRIA TITANIUM
定価12,000ユーロという超高い機種。全世界99台限定らしい。ちょっと探してみたがレビューは見つからなかった。名前、デザイン共に厨二病感が漂うと感じるのは私だけだろうか。
技術的には結構独自路線で色々やってて、音はかなり気になるが、612グラムとかなり重いし、それ以前に価格がとんでもないしで、まあムリゲーである。
・PULSAR ALUMINIUM
VALKYRIAとドライバー関連はほぼ同じだが、筐体がチタンからアルミになった物っぽい。
音の評価はかなり高く、しかも単純に良いのではなく、これでしか出せない音と言う評価がある。技術的なブレイクスルーの可能性もあるので、非常に気になる。
価格もかなり高いがまだ現実的。しかし、それでも6000ユーロと個人的にはやっぱりムリゲーの域。
こちらも分類がLIMITEDに入っているので、多分生産数は決まっているものと思われる。
・TWIN PULSE
Spirit Torinoの通常ラインナップにおけるフラッグシップ。
こちらも技術的にはVALKYRIAやPULSARと同じ系統、というかこちらを更にブラッシュアップしたのがVALKYRIAやPULSARらしい。
こちらは大体3000ユーロ位の様で、概ね現行のハイエンド価格帯と同じ程度。kennerton Rognir同様非常に興味を引かれる機種。
CENTAURIという機種もフラッグシップとしてあるが、そちらは平面磁界型らしくあまり興味は湧かない。
日本に公式に入って来ている機種は無い筈。
・AIC10-Bal
ほぼ20,000ユーロという超高いヘッドホンアンプ。真空管とトランジスタのハイブリッドらしい。
この機種に限った話ではないが、非常に興味深い技術解説があり、可能ならば音を聞いてみたいが、正直これを検討するならばMSB Dynamic HPA買えばいいよね、という気もする。
日本にはEuforiaが割と最近入って来たが、正直あんまり話題になっている気はしないので、他の機種が入って来るかは微妙かも。
・Envy
日本に入って来たEuforiaの上位のヘッドホンアンプで新フラッグシップ。真空管アンプで、価格は約7000ユーロ~8000ユーロ位(いくつかの選択肢がある)。
評価は非常に高いのだが、この価格帯でpotがrk27(ミニデテント)か……という気はする。
AudioValve Solarisもそうだし、海外メーカーは意外と高級価格帯でもpotにあんまり気を遣わないところが多い気がする。
今回はこんなところで。
そう言えば、DAN CLARK AUDIOのCORINAは日本入って来るのかな?と思ってたら、すでに販売開始されていた件。
全然気づかなかったんですが、軽く調べた感じ記事がFUJIYAのブログやツイート位しかないので、どうやらプレスリリースが無かった模様。
価格は693,000円と高価ですが、現在の為替を考えれば、かなり頑張っている気がします(公式の同仕様の価格が約4500ドルで、換算約635,000円)。