Ali Expressで購入したバッテリーが不安定だった理由 分解・確認・修理

 これまで数度に渡りブログで書いてきていますが、Ali Expressで購入したDupaimiというメーカーの12V 200Ahのバッテリーについて。
 当初から動作が不安定で、結局安定動作に至ることが出来なかったため返品を申請しましたが、それがキャンセルされその後返品そのものを諦めたという所まで書きました。
 返品を諦めたという事は、逆に言えばこれからはいじり放題という訳で、早速分解して中がどうなっているかと、詳しい状態のチェックをすることにしました。
 なお下記写真は、外部とつながっている部分との配線を切り離し、バッテリーセルを覆っているカバーの上部を取り除いた状態で撮ったものです。
 こうやって事前に写真を取っておくと、後から配線を元通りにする際に非常に便利です。

 この状態でまずはテスタでセルを直接測ってみましたが、各セル個別でも、トータルでも特に異常らしい異常はありませんでした。
 じゃあひょっとしてBMS側の問題か?と思いつつ、まずは全ての配線を切ってセルを直接充電しようとして異変に気付きます。
 それは上から2番目と3番目のセルのお右側の端子(右側に伸びている白い線の接続先)のネジを回そうとしたらスカッと。思わず「は?」という声が出ましたよ、ええ。
 締め付け力が弱いとかそんなレベルではなく、全く締め込まれていない状態で恐らく浮いていたであろうレベル。
 この時点で概ね不具合の理由に察しがつきました。
 この端子に伸びている配線はBMSが各セルの状態(恐らく電圧)を個別監視するための線だと思われます。
 そこが全く締め込まれていないことで接触が不安定になり、そしてここの接触が無ければ0Vが計測され、セルの充電が完全に空だと判断されてしまうはずです。
 結果的にセルの異常もしくは完全放電だと判断され、BMSがいきなりセーフモードに入ったりしたのでしょう。
 恐らくわずかな振動でも接触状況は変わっていたでしょうから、使用中にいきなり落ちたりしたのも説明がつきます。

 取り敢えずはBMSをセーフモードから解除するために、念の為全ての配線を取り外した状態で、セルを直接直流安定化電源で充電。
 ある程度充電できたと判断した時点で全ての配線を戻し仮組しました。
 この時点でバッテリー自体はセーフモードから復帰しており、充電もしっかりと出来ます。以前の様に、充電電流がやたらふらつく事も無くなりました。
 その後2日連続でAudio PC(負荷としては100w前後、つまり12Vで8~9A程度の負荷)を12時間以上の連続動作させてみましたが、何の問題も無く動作しました。
 その間に1時間~2時間おきくらいに念の為バッテリー側の電圧を計測していましたが、心配になるようなドロップも無く、どうやら問題なさそうです。
 現在3日目で同じテストを行っていますが、今の所何の問題も無く半分を消化。今回も問題が無ければ、完全に問題は解決したと判断して良いでしょう。
 あとは本組して設置すれば完了です。

 通常使用でこんな箇所が緩むことなんてあるはずが無いので、組み立て時に締め込み忘れたのでしょう。
 セラーはかたくなに自分たちの非を認めず、私が異常放電させたのが原因と主張していましたが、やっぱりお前らの製品の不良じゃねえかと。

 原因としてはかなり初歩的なもので修理も簡単(というか締め込むだけ)なのですが、これの問題はそれなりに分解しないと判別不可能であったことです。
 少なくとも私の認識では、製品をここまで分解すれば保証対象外になると言われても文句は言えないレベルです。
 セラーと交渉の中で製品を分解して中のセルの電圧を直接測れって言われたときに返品手続きに動いたのもそれが理由として大きく、いやそこまで分解したら保証切れるんじゃないの?と思ったからなんですよね。
 セラーが主張した事ではありますが、後に紛争になった際にAli Express側の人間にどう判断されるかも不明でしたし。
 それ以外にも、いや客にそこまでやらせるか?という思いもありましたが。
 またもし仮にそれでも症状が直らずににむこうに返品したとして、私の分解の仕方が理由で別の問題が発生している(それによって返金額を減額する)とか言われかねないとも感じたのですよね。そう思う位には、セラーの対応は信頼の出来るものではなかったです。

 という訳で結論として、商品が届いてから私が実際に使用する中で特に問題になるような使い方や異常放電等は無く、製造時の組付け不良が問題だったのだろうと結論を下して良さそうです。
 実際問題として、製品が届いてからは最初から動作が不安定だったのでかなりの安全マージンを取って使っており、絶対に充電容量の半分を切らないようにしていたので、使い方が理由で異常放電に陥ることはまず考えられなかった訳ですが。
 負荷だって製品仕様上の限界の1/10程度であり、急激に大量の電流が流れたなんて事態も考えにくかったですし。というかそれならPCの方が先に壊れそうなものですが、そちらは全く問題が無かったので。

 まあ結果としては、お金が無駄にならなかっただけ良かったです。大分無駄な時間は消費させられましたが。
 あくまで今回私がはずれの製品に当たっただけの可能性もあるで、これを持って品質どうこう言う気はありませんが、製品の検査体制やアフターサポートについては、まだまだ遅れているのだろうなとは思います。
 そんなわけで以前のブログの記事やXでも書きましたが、今後Ali Expressを使うことは可能な限り避けていこうと思います。