日記 Audio PCの導入と進捗その8 BD790iにNH-P1を取り付ける

 私が現在使用しているマザーボードはBD790iというCPU(と言うかAPU)が基板実装済みの物で、Ryzen 9 7945HXが搭載されています。
 性能的にはデスクトップCPUの上位層と比べても遜色ないのですが、基本的にはミニPCやラップトップ向けであり、CPUクーラーの取付サイズもAM4やAM5よりも小さいのです。
 それ故に、NoctuaのNH-P1というファンレス運用が可能なCPUクーラーは、附属のブラケットでは取付する事が出来ませんでした。マウンタは一応取り付けることが出来るのですが、CPUブロックの固定ネジの位置が合いません。
 一応自作でアダプタを作ればやってやれない事は無いかもしれませんが、制作難易度が非常に高い為に、装着は見送り次のメインPC作成時に活用する事にしていたのです。
 が、私のPCケースのmini ITX専用部分はマザーボードが上向きで固定の為に、別にブラケットに拘らなくてもCPUブロックをCPUに押し付ける事さえ出来れば良いのでは、とふと気づきます。

 という訳で、思いついた案を実行してみました。多分百聞は一見にしかずなので、まずは画像を。

 マザーボードの下とCPUクーラーの上に木材を通して、それを輪ゴムで引っ張る事でCPUクーラーの密着挿せています。うん、力技w
 CPUクーラーの上部は最初直接ゴムで連結する木材を乗せていたのですが、これだと極めて傾きやすく問題がありました。
 構造をよく見ると、CPUブロックが上部のフィンに対して位置が偏っているので、かかる力も偏ってしまい上手く密着されないのです。
 という訳で、横架材を一つ通して、なるべくCPUブロックの真上から力がかかるように調整。
 とは言えこの状態でもてこの原理で均等には力がかからないので、横架材から木材の端までの距離が短い側に輪ゴムを増やしたり径の短い輪ゴムを使うなどして、かかる力を調整しています。
 取り敢えずこの状態で試したところ、CPU温度は概ね85℃前後で安定しました。
 やや高い気もしますが、最近のCPUは温度高めみたいですし、Roonの再生を10時間以上ぶっ続けで行ってみましたが、温度が85~86℃から外れることはまず無く、たまに超えても戻ってくる感じだったので、どうやら大きな問題は無くちゃんと冷やせているようです。
 という訳でこれでも問題無さそうなので、この状態でしばらく運用してみます。


 とは言え、先にも書いたようにまあ力技の解決ですし、取り付けも横架材の位置とか木材の長さ(ゴムをかける位置関係)で調整は要るので、見た目真似すれば上手くできるという物でも無いです。
 また、かかる力や支える力もねじ止めと比べれば非常に小さいので、当然マザボが横向き固定のケースだと無理です。
 まあいないとは思いますが、もし条件が似ていて真似する場合は、ちゃんと上手く力がかかっているかを確認したうえで、CPUの温度をモニタリングし放熱が上手く行っているか厳重にチェックしてください。
 もしこれで壊れるのが心配なら止めとけとしか言えませんし、私も責任は取れません。ましてやメーカー側に対応を求めるのは論外です。
 また、絶対にメーカー側から見ればアウトな使い方でもあるので、もし仮に実行するのならばあくまで自己責任でお願いします。