TIAS編 其の1~TAD、アーク・ジョイア、タイムロードはこちら
TIAS編 其の2~Accuphase、Luxman、ゼファン(BAYZ)はこちら
TIAS編 其の3~ステラ(Wilson Audio)、ゼファン(Marten)、ノア(Sonus Faber Suprema)はこちら
TIAS編 其の4~Phasemation、Linn、Esoteric、太陽インタ―ナショナルはこちら
引き続きTIAS編です。本記事を含め、残すところ2回です。
14.ナスペック
スピーカー:Monitor Audio HYPHN
再生システム:Playback Design MPS-X(ネットワークプレイヤー)、MPS-6(SACAプレイヤー)、MPD-6(DAC)、SPA-8(パワーアンプ)
途中入室でしたが、恐らく再生はファイル再生だったと思います。
こちらのシステムも音場の中心がスピーカーより後ろに定位していました。ですが、太陽インターナショナルのブースよりも更に音が飛んでこない感じで、ちょっと奥まり過ぎじゃないかと感じてしまいました。
非常にきれいな音なのですが、まるで表面が研磨されたようにつるっとした質感なのが気になりました。
その為、微細領域の情報が一緒にそぎ落とされているように感じ、また質感的にもリアリティはそこまで感じませんでした。
スピーカーの音という感触は結構強かったです。
あとこれは余談ですが、写真中央に移っているPlayback DesignのSPA-8は写真ではあまり大きく見えないかもしれませんが、実際の所は物凄く大きくてかなり驚きました。
あそこまで大きくなると、オーディオ機器では無く産業用の電源か何かか?と一瞬思ったほどです。
15.エイアンドエム(AirTight)
スピーカー:Sonus faber Amati G5かMagico A5(どちらかは不明)
再生システム:AIR TIGHT ATE-3011(フォノ)、ATC-7(プリ), ATM-3211(パワー)
途中入室、途中退室の為にどちらのスピーカーがかかっていたか分からなかったのですが、傾向的に多分Sonus G5でしょうか?
とにかく勢いやエネルギーのある音と言う感じで、音がガンガンこちらに向かって飛んできます。
ですがやや高域に荒い感触が有ったり、その他の帯域に関してもあまり細部が見えなかったりと、質感がそこまで高いとは感じませんでした。
その為に、凄くエネルギー感はあるのですが、リアリティという面ではいまいちと感じ、やはりスピーカーの音という印象です。
16.アクシス
スピーカー:FYNE AUDIO Vintage15(メインスピーカー) + Super Trax(スーパーツイーター)
再生システム:MSB CASCADE DAC、アンプはBOULDER1110 & 1160かDan D'Agostino Momentun C2 & M400 MxV
※こちらの写真は撮り忘れた為ありません。
再生システムについて詳細を確認するのを忘れていたため、DACとスピーカーは確かなのですがアンプはDan D'AgostinoとBOULDERのどちらだったのか分かりません。
確かにSuper Traxの効果は高いと感じ、再生音の中でも高域の質感、情報量は非常に良かったです。
中域に関してもまずまず良いと感じましたが、低域に関してはそれらと比較すると、量感はともかく質感・実体感がやや乏しいでしょうか。
スケール感は中々良かったですが、これがシステムの力なのか空間自体が大きいホールだったからなのかはちょっと分かりませんでした。
一方で、微細領域に関してはそこまで見える感じはありません。
全体的に見てスピーカーが消えると感じるリアリティはありませんでしたが、この日聴いたそういった傾向のスピーカーの中では結構高い方だと感じました。
【編集後記】
この辺りはちょっと疲れを感じ始めていた時間帯で、確認すべき所も抜けてたりと自分のメモを見返してもちょっとミスが目立ちました。
AXISSに関してはMSBが入ったシステムを聴けるという事で結構期待があったのですが、少なくともシステム全体としては特に印象が強い所はありませんでした。
但し、スピーカーのVINTAGE15 + Super Traxは総額で約740万円程度と非常に高価なセットではあるのですが、それでもこの日当たり前のように再生されていた1500万円とか2000万円目前とか、そういう超高価格のスピーカー群に混じってもあまり格落ちという感じは無かったので、そういう意味ではかなり頑張っていたのかもしれません(なお再生システムの方の金額は……ですが)。
あまりに高価なスピーカーやシステムばかりで、感覚がマヒしてますかね?
HYPHNに関しては見た目はかなり尖っているスピーカーですが、設計は有限要素法を用いたコンピューター解析を積極的に取り入れているとの事だったので、実際には合理性を追求した結果なのでしょう。
出音に関しても尖っている音と言うよりは、むしろ優等生的な音という感じでしたしね。もっとも、感想の所でも書いたように少し奇麗にまとめ過ぎている気はしましたが。
AirTightについては、出音の傾向もかけている音楽も、TIASの中ではかなり異質に感じました。イメージとしては、松岡修造の「もっと熱くなれよ!」が結構近い笑